【不妊治療体験ブログ】精液検査とは?(写真付・アメリカ編)
不妊治療を始めると、最初に行うのが検査。
女性も様々な検査がありますが、男性も必ずといっていいほど精液検査を受けます。
これはアメリカでの不妊治療でも同じ。
しかし、慣れない土地だと、どんな検査が行われるのか、不安になることもありますよね。
そこでイチアラフォー夫婦がアメリカで行った精液検査の内容を写真付きで少しご紹介していきます。
目次
検査前の準備
精液検査をすると決まると、準備のための指示が出ます。
この指示は、日本の不妊治療と同じで
2日~5日の禁欲期間の後に、検査用の精液を採取してくださいね。
という指示が出ました。
そのほかに、これといった指示はありませんでしたが、不妊治療を始める前に
「勧められたこと・禁止されたこと」の紙を渡されており、これに従った状態で検査を受けました。
詳細は↓の記事をご覧ください。
いざクリニックへ出陣
2日~5日の禁欲期間を経て、禁止されていること(温浴とサウナ等)を行わず検査日にクリニックへ向かいました。
ちなみに、アメリカのクリニックは本当に予約が取りにくい!
予約しても3週間後などがざらですが、精液検査だけはさっと予約が取れました。
せっかく病院に行くのでついでに、遺伝子検査やビタミンDなどの血液検査も同時にしてもらうことに。
事前の英語での電話では、blood test(血液検査)とsemen analysis(精液検査)ねと言われていたので、その心づもりで病院へ向かいました。
到着すると、まずは看護師さんに血液を取ってもらいます。
女性は12本もの血液を取りましたが男性は小さいものが4本。
血液検査の前の問診票が英語で、地味に「骨の移植をしていますか?」といったような質問につまづきながらも
なんとかGoogle翻訳の力を借りて埋めて、血液検査を終了しました。
そうすると、プラスチックのケースが渡されます。
ここにUrine(ユーリン)を取ってと言われます。
バスルームはそこの角を曲がった先にあるからと。
渡されたのは、蓋ができるこんな容器です。
バスルームで取るの?
アメリカはトイレで精液検査を採取するの?
そう疑問に思いながらも、「これがアメリカ」と自分自身を納得させてせっせと採取をして看護師のもとへ持っていきました。
そうすると、看護師の困った顔。
「これはUrine用の容器なの。」
「Urine、つまりPeeよ。」と。
Urineとは英語で尿という意味です。
Pee(おしっこ)と言われれば分かるけど、Urine(尿)と言われて混乱したアラフォー夫は、
尿検査用の容器に精液を採取して持って行ってしまったのです。
なんて恥ずかしい。。
いや、言い訳をさせてもらうと間違えた理由は3つあります。
1.Urineという単語を知らなかった
医療現場で使われる単語は日常に使うのと少し違います。
それで間違えてしまったというのが、アラフォー夫の言い分でした。
でも、精液が(Semen)なのは知っていたはずなのに…
おかしいと思ったけど聞けなかったんだそうです。
2.事前に尿検査をすると聞いていなかった
事前にクリニックに予約した際は、血液検査と精液検査のみと言われていました。
尿検査もするとは聞いていなかったのです。
なので、容器を見て間違えてしまったのだそう。
3.容器が日本の精液検査とそっくり
日本の尿検査というと紙コップとかのイメージですが、ここの病院の尿検査の容器はプラスチックで蓋つき。
日本で事前にしていた精液検査のときの容器とよく似ていたんだそうです。
それで間違えてしまったというわけです。
いずれにしても、分からないことを恥ずかしがらずに聞くことが大事だと学んだ経験でした。
精液検査は2日~5日の禁欲期間を取らないと検査できません。
つまり、頑張って同じ日にもう一度も無理なわけで、アラフォー夫はすごすごと病院を後にしたのでした。
気を取り直して再検査
前回の失敗時に、次回の検査の予約をしていたので、3日おいてもう一度通院。
今度は、間違えるものかと、何度もこれに何を取るのかと確認して検査を受けました。
そして、当然案内されたのはバスルームではなくて、特別室。
こんな感じの部屋に通されて採取を行いました。
部屋はテレビとソファがあるだけのこざっぱりとした部屋。
アメリカらしいという点では、アメリカでもあまり見かけないビデがあったことくらいでしょうか。
しかし、テレビの下の引き出しの中には、そっちの雑誌が入っていました。
ちなみにアメリカは無修正。
そして、テレビをつけると、ネットサービスと契約されていて、そっちの動画が見放題でした。
おそらく前の人の履歴とかが残っているのでしょう。
ランキング2位は日本のものでした。
日本のものって人気があるのでしょうか?
もしくは日本人医師がいるこのクリニックならではなのかもしれません。
間違えてしまったバスルームとは大違いで、ソファーの上にはこんなシートもしかれていて、心遣いもありがたいばかりです。
また、変なプレッシャーを感じないためなのか、取り終わったらここに置いて、何も言わずに退出してねと、いった配慮までありました。
安心して採取をすること、数分。
しっかり検査を終えて、晴れ晴れとクリニックを後にしたのでした。
アメリカの精液検査の価格は?
さて、アメリカの医療費は保険が効く施設と効かない施設があったり、保険が効く処置があったり、効かない処置があったりと複雑です。
ちなみに今回のSemen Analysis(精液検査)は病院からは225ドルという請求でした。
保険が効く施設ならば、これが保険会社に提出されて、自分の払う分だけ後で請求が来るというものです。
しかし、ややこしいことに精液検査をする施設だけは、保険が効かない施設とのこと。
そのため、まずは全額225ドルを支払って、明細書をもらって、それを自分で保険会社に送って返還請求
という手順を踏む必要がありました。
私たちの保険では、6割が保険会社負担となり、4割が自己負担として請求されることになっていました。
しかし、免責額といって保険が効くまで全額を支払う必要があります。
なので、結局の支払い費用は225ドル。
日本では4千円ほどで受けられることを考えると約6倍の検査費用となりました。
検査結果から分かること
しばらくして医療機関のポータルサイトに結果がPDFで送られてきます。
日本では病院に結果を取りに行くことが一般的ですが、アメリカでは結果が電子的な形で届くことが一般的。
日本の医療は大変すばらしいと思いますが、こういった点はアメリカのほうが便利だなと思います。
さて、結果ですがかなり詳細に調べられていました。
ちなみに日本で精液検査をしたときの検査項目は以下の4項目
- 液量
- 精子濃度
- 運動率
- 正常形態率
しかし、アメリカで精液検査をしたときの検査項目は以下の14項目でした。( )はアメリカの医療機関で示された基準値です。
素人訳ですので訳がおかしいところはご容赦ください。青文字は日本との重複。
- 採取に問題があったか? (なし)
- 採取の方法は? (マスターベーション)
- 液量 (>1.4ml)
- 色 (黄色または白)
- pH (>=7.2)
- 粘度 (通常)
- 液化 (30分以内)
- 運動率 (>39%)
- 進行速度 (3-4)
- 凝集 (None to isolate)
- 精子濃度 (>14.9)
- 総数 (>38.9million)
- 総運動数 (>14.9million)
- 正常形態率 (>3%)
かなり詳しく調べていたのですね。
驚いたのは色とかも見ていたんだということ。
アラフォー夫は項目に問題が見つからなかったので、ひとまずこの検査は終了という形になりました。
不妊のアラフォー嫁に付き合わされたアラフォー夫、お疲れさまでした。
検査結果に改善点があった場合
同じクリニックに通っている知人から聞いたところ、男性の精液所見に改善点があった場合、サプリメントの摂取指示が出るとのことでした。
具体的には、アメリカには男性用の妊活サプリ(マルチビタミン)が売られています。
こちらを飲むように指示があるようでした。
ちなみに病院からお勧めだったのはFertility Aidというサプリメント。残念ながら日本では売られていません。
内容物については、以下の写真のようにビタミンA,C,D,E,K、亜鉛等が含まれているサプリメントのようです。
アメリカでは、体質を改善するのにとても有効的にサプリが使われている印象を受けます。
私もアメリカに引っ越してサプリへのイメージが変わりました。
こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、日本の漢方的な感じでしょうか。
私たちもサプリを医師から言われて飲み始めてから嬉しい効果があったので、気になる方はぜひお試しください。
アメリカでお勧めされた妊活サプリと嬉しい結果は参考までに以下になります。
不妊治療の精液検査(アメリカ編)まとめ
以上が、アラフォー夫婦が経験したアメリカでの精液検査でした。まとめてみます。
- アメリカも日本と変わらず個室で採取(トイレで取るようなことはない)
- 精液は英語ではSEMEN 間違えないように注意
- 費用は200ドル超(日本より高額)
- 検査項目は日本よりも詳細
- 数値の改善のためにはサプリメントが使われることがある
以上となります。
この記事がこれから妊活・不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。