【不妊治療体験ブログ】私が使ったプレマリンという薬について
不妊治療を始めると様々な薬の使用に戸惑うものです。
私も体外受精をしたときは、様々な薬が処方され、副作用もひどく、いったい何がどうなっているの?
と不安になったこともありました。
そこで、今回は私が不妊治療の体外受精の周期で使用したプレマリンというお薬について紹介していきます。
目次
プレマリンって体外受精でいつ使うの?
私がプレマリンを使ったのは、体外受精周期の凍結胚盤胞移植周期のとき。
女性ホルモンであるエストロゲンを補充する薬であると説明を受けました。
生理が始まったら、まずは3日間朝のみ1錠を服用する。
そして生理4日目から6日目までは朝夜1錠づつの計2錠を服用する。
生理7日目から移植前の子宮内膜の厚みをチェックしてOKが出るまでは朝昼夜1錠づつの計3錠を服用する。
と指示を受けました。
その後、子宮内膜の厚みが移植に足りている状況ならば、5日後に胚盤胞移植となり、ここからはプレマリンを止めて、プラノバールに切り替えという指示で進んでいきました。
プレマリンって何?
プレマリンにはエストロゲンを補充する役割があるそうです。
エストロゲンは卵胞ホルモンで、卵胞を育てて、子宮内膜を厚くしたりする役割があるホルモンです。
排卵前のキラキラ期に出ているホルモンなので、女性らしくいられるホルモンとしても有名です。
プレマリンは体外受精の移植周期ではエストロゲンを補充し、子宮内膜を厚くさせて胚盤胞移植に適した状態にもっていく薬というようです。
ちなみに、このプレマリンという薬を飲むと、エストロゲンが十分に出ていると脳が錯覚して、卵巣では卵胞が育たず、排卵も起こらないのだそう。
つまり、体外受精の移植周期では、排卵を止めて、薬でホルモンの値を管理して、移植に適した状態に子宮内膜を持っていくために使われるお薬というわけです。
だから、移植はわりとスケジュール通りに進んでいくものなのですね。
排卵が起こらないとどうなるの?
ちなみに、プレマリンを使うことによって排卵が起こりませんが、排卵が起こらないと排卵後に出る黄体ホルモン(プロゲステロン)が出ません。
黄体ホルモンには、体温を上げて、子宮内膜を整えて妊娠をしやすくする働きがあります。
これが出ないと、せっかく胚移植をしても無駄となってしまいますので、プレマリンを使った後は、黄体ホルモンを補充のために別な薬が使われることとなります。
ちなみに、私が通った不妊治療クリニックでは、黄体ホルモン補充のためにプラノバールという中容量ピルを使いました。
様々な方のブログを見ていると、ルトラールやデュファストンが使われることが一般的なようですが、私は体外受精の移植周期の移植後にもプラノバールを飲み続けて黄体ホルモンを補充していくように指示されました。
プラノバールは、エストロゲンも黄体ホルモン(プロゲスト)も補充する薬とのことですが、こちらでバランスを整えていくのが良いのだと医師が言っていました。
そう言われると反論もできないので、
「はい、わかりました」
と言われた通りに飲んでいくのみでした。
胚盤胞移植の結果は
こうして言われた通りにプレマリンとプラノバールを服用してのぞんだ胚盤胞移植でしたが、
1回目は4AAというグレードの胚盤胞
2回目も4AAというグレードの胚盤胞
を移植したにもかかわらず、双方ともに着床せず失敗に終わりました。
そうなると、プラノバールで良かったのか?と疑問になりますが、
どんなにグレードが良いように見えても胚盤胞の染色体異常が問題か
もしくは、着床の窓がずれていることが原因と医師からは言われ
ERA(着床の窓検査)を受けるように勧められました。
しかし、ERA(着床の窓)の検査と簡単に言うけど、費用は15万円以上かかるんだよ。
それで、胚盤胞移植できちゃうじゃん。
まったく人のお金だと思って。
と内心では思いましたが、結局、時間がなかったので残りの胚盤胞は保管していったん治療中止となりました。
そのため、着床の窓がずれていたのかはいまだによく分かりません。
何よりも染色体
その後、アメリカで不妊治療を受けることになり、この一連の流れをアメリカの医師に話したところ
やはり、どんなに形態がよく見える胚盤胞でも染色体異常があると、
妊娠しないし、妊娠したとしても流産してしまうのだと聞きました。
そのため、アメリカでは胚盤胞の染色体を調べてから移植することが一般的。
この費用はだいたい30万円くらいで、保険もききませんが、ERA検査に15万円費やすよりはよっぽど効率がいいなと思いました。
日本は命の選別?とかで染色体検査は遺伝的疾患などがなければ受けられないとのこと。
医療の発展は様々な研究の試行錯誤の上で成り立っているのに、なぜそこだけ頑ななんでしょう。
私のアメリカの知人は6個胚盤胞ができたけれど染色体が正常だったのはたった1つだったとのこと。
そしてその一つを移植したら妊娠して無事出産しました。
つまり、日本だったら6回、胚盤胞移植して初めて成功するわけです。
さらにそこにERA検査なんかも入れたら100万円以上のお金は飛びます。
なんだか、技術としてあるものを使わずに、ERA検査などでお金を使っていく。
理不尽な気がしたものでした。
プレマリンの副作用
プレマリンの副作用は私の場合は、胸が張るという副作用がありましたが、それ以外には大きな副作用はありませんでした。
ただし、プレマリンは途中で勝手にやめてしまうと不正出血してしまうお薬なのだとか。
病院からは、くれぐれも自己判断で勝手にやめることのないように念をおされました。
ちなみに飲み忘れてしまった場合は、気が付いた時点ですぐに飲んでと医師から指示を受けました。
ただ、次の飲む時間がすぐならばスキップしてもよいとのこと。
私は、薬の入っていた袋にチェックを付けるリストを書いて、飲んだか忘れないように
チェックを付けて飲み忘れを防止しました。
不妊治療で使うプレマリンのまとめ
私が不妊治療で使ったプレマリンは、体外受精の胚盤胞移植周期で使用しました。
薬の役割としては、エストロゲンを補充して、子宮内膜を厚くするものでした。
そのため服用するのは体外受精の子宮内膜チェックまで。
その後は、黄体ホルモン補充の薬に切り替えていきました。
プレマリンは途中で止めると不正出血などの症状が出ることも。
必ず医師の指示どおりに飲む必要があります。
副作用は私は胸の張りだけ。頭痛等もありませんでした。
このブログがこれから妊活・不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。