【不妊治療体験ブログ】ステップ別不妊治療のやめどき

2022年4月13日

【不妊治療ブログ】ステップ別不妊治療のやめどき

不妊治療を始めるときは、妊娠して終了することを想定するから、不妊治療をやめるなんて思いもよらないと思います。

しかし、繰り返し結果が出ず、薬の副作用で体もしんどい。

ましてや、お金のことも考えると、もう不妊治療をやめたくなる時もあります。

「不妊治療をやめたら自然妊娠したよ」

なんていう声も聞くと、このままでいいのかと不安になることも。

そこで、アラフォー夫婦が不妊治療を体験した中で、ステップ別に不妊治療をやめるタイミングだった時をご紹介していきます。

タイミング法のやめどきは〇周期目

タイミング法のやめどきですが、ドイツの研究を参考にしてみると良いかと思います。

ドイツの研究機関で、何周期で妊娠したかという調査をしたところ
20代後半だと5周期
30代前半だと6周期
30代後半だと13周期

だったそうです。

この周期は不妊治療をしていなくて、これだけの生理周期が経過したら妊娠したという事例です。
驚くのは30代後半の13周期というところです。
約1年以上、妊活していても年齢によって妊娠できないのは当たり前というわけなのですね。

一方で、タイミング法で不妊治療をしても、この周期を超えて妊娠しないということは、
別に原因があるとも考えられるのではと思います。

もし、さらなるステップアップを希望していないならば、この周期だけ取り組んだら、
不妊治療をやめてみると考えてもよいかもしれません。

一方で、さらなるステップアップを希望している方は、
先生からもっと短い周期でのステップアップの推奨があるでしょう。
その指示を仰いでみるのが確実でしょう。

体外受精のやめどきはお金と採卵回数と確率から

体外受精のやめどきは、様々な要素を考慮して決めることができます。

例えば、お金の制限を設けていたら、その金額に到達したら、そこがやめどきだと思います。

また身体的な辛さから採卵回数で制限を設けていたら、それもやめ時だと思います。
採卵は、話に聞くのと実際にやってみるのとでは大きな違いがある治療です。
もし、夫婦で意見が分かれていたとしても、妻側の意見を採用してほしいなと個人的には思います。

お金も、採卵回数での制限もない方は、私が考慮した確率からやめどきを考えるのも一つの手だと思います。
詳しい確率の求め方は、次からご紹介していきます。

降水確率〇%なら傘を持っていく?

突然ですが、降水確率が何%ならば、あなたは傘を持っていきますか?
50%ならば?
30%ならば?
20%ならば?
10%ならば?

私は心配症なので20%までは傘を持っていく人間です。
なぜなら20%でも雨が降ると思うからです。

この感覚をひとまず持って、確率の計算をしていきましょう。

1回の胚盤胞移植で妊娠する確率

1回の胚盤胞移植で妊娠する確率をご存知でしょうか?
私はアメリカで不妊治療をする中で、この確率を医師から聞きました。

それは38歳ならば35%、39歳ならば30%、40歳ならば26%というものです。

アメリカで不妊治療をする中で、医師から胚盤胞の染色体異常のことについて詳しく説明を受けました。
日本で不妊治療をする中では胚盤胞の染色体異常を調べることはありませんが、アメリカでは一般的。
そして染色体異常があると、妊娠しないか、流産するという結果になるのだと聞きました。
逆に染色体異常がなければ7割以上の確率で妊娠し、生産するとのこと。

胚盤胞における染色体が正常である割合ですが、医師に聞いたところ
38歳で50%
39歳で43%
40歳で37%
との結果が出ているとのこと。

この値に70%をかけると、1回の胚盤胞移植で妊娠する確率が出るというわけなのです。



38歳の女性が2回目までの胚盤胞移植で生産できる確率は58%

日本で染色体異常の胚盤胞を除外できない治療を考えると
38歳の人が1回目の胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率は 50%×70%=35%
ととても低いことが分かります。

同じく2回目の胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率は
1回目で妊娠できた人を除いた65%(100%-35%)のうちの35%となりますので、
二回目までの胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率58%
となります。

まだ約半数(42%)の人は確率的に妊娠できるかもしれないけれど、妊娠できていないというわけです。
私は降水確率42%ならば傘を持っていく人間なので3回目の胚盤胞移植もチャレンジしたいなと思います。

38歳の女性が3回目までの胚盤胞移植で生産できる確率は73%

同じように計算して3回目の胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率は
1回目・2回目で妊娠できた人を除いた42%(100%-58%)のうちの35%となりますので
3回目までの胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率73%
となります。

ここまでで約4人に1人は妊娠できているという計算です。
しかし私は、降水確率が27%でも、まだ傘を持っていく女。

そのため、4回目の胚盤胞移植もチャレンジしたいなと思います。



38歳の女性が4回目までの胚盤胞移植で生産できる確率は82%

同じように4回目を計算すると
4回目までの胚盤胞移植で妊娠して生産できる確率82%

逆に妊娠できない確率は18%となります。
私は、降水確率が20%を下回ったら雨は降らないと思って傘を持っていかない人間です。

なので、私は4回胚盤胞移植に挑戦して、それでもだめならここがやめどきだと考えます。

ちなみに、5回目で妊娠できない確率は12%
6回目で妊娠できないか確率は8%です。

こんな感じで自分の(採卵時の)年齢と比べてやめどきを考えてみるのも一つの手かと思います。



【不妊治療ブログ】不妊治療の「やめどき」まとめ

以上が私が考える不妊治療のやめどきです。
もちろん、感情的な部分などもたくさんありますので、夫婦で決めた時が一番のやめどきだと思います。

しかし一方で、不妊治療は言葉は悪いですがギャンブルと似た性格があるとも感じます。
なんらかのおとしどころを見つけてみる必要もあるかもしれません。

不妊治療のやめどきをまとめると、もしあなたが38歳ならば

  • タイミング法は13周期まででやめる
  • 体外受精は胚盤胞移植4回目まででやめる

となります。
この記事がこれから妊活・不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。




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