【妊活体験ブログ】激痛?!妊活の卵管造影検査

2022年4月8日

これから妊活・不妊治療を始める方でまずは体に異常がないかを調べる検査をする方が多いでしょう。

その中で避けて通れないのが、卵管造影検査。

アラフォー夫婦の卵管造影検査の体験談を紹介していきます。

自然妊娠するためには卵管が重要!

卵管造影検査って何?という疑問に答えるために、まずは卵管の役割から紹介していきます。

卵管の中を精子が泳いでいく

自然妊娠をする中でとっても重要な役割を担うのが卵管というのはご存知でしょうか。

卵管は卵巣と子宮をつなぐものですが、この途中が詰まっていると自然妊娠はかなり難しくなるからです。

なぜなら、卵子と精子が出会うのは卵管の先の卵管膨大部というところ。
自然妊娠するためには、ここまで精子が泳いでいかなくてはいけないのです。

つまり、卵管が詰まっていると精子が自力で泳いで卵管膨大部までいけないので自然妊娠は難しくなるので卵管が通っているということはとても重要なのです。

卵管の中を受精卵が転がって子宮に着床する

精子が無事に卵管の中を泳いでいって、卵管増大部で卵子と受精すると受精卵ができます。

この受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管の中をころころと転がっていって最終的に子宮に着床します。

精子は0.06mmととても小さいので卵管に多少の癒着があっても卵管膨大部まで泳いでいけることもあります。
しかし、卵子の大きさは0.1mm。
受精卵が子宮に着床するためには、このサイズが卵管を通っていく必要があるのです。

卵管の途中に癒着があったりすると、受精卵が子宮まで通れず子宮外妊娠といって、卵管で着床してしまう危険性があると医師から忠告されました。

子宮外妊娠になってしまった場合、そこで生まれた命は諦めるほかありません。

このように卵管が通っていることは、自然妊娠のための第一条件ともいえるわけです。

卵管造影検査って何?

卵管造影検査とは、卵管の中に造影剤を通して検査中にレントゲンを撮ることで卵管の形や詰まり具合などを見ていくものでした。

卵管造影検査と似た検査で、卵管通水検査と卵管通気検査というものがあります。

どれも卵管の通りを確認する検査ですが、私の通った不妊治療クリニックでは、卵管造影検査が選択されていました。

なぜなら、造影剤を入れてレントゲンを撮ることで、どこにつまりがあるのかなどが一目瞭然で分かるからとのことでした。

もし、これから卵管造影検査を受ける方で、患者側に選択肢があるならば、多くの情報が分かる卵管造影検査を選択すると、これからの治療がスムーズになるのでは?と思います。

卵管造影検査は保険適用?

2021年当時、私が不妊治療を受けていたときは卵管造影検査は健康保険が適用になりました。

それでも検査後に処方された薬代なども含めて全部で9,100円と約1万円弱のお金がかかった検査でした。

様々な不妊クリニックのHPを見ていると、不妊治療を始めるには婚姻証明が必要などという情報もありましたが、私が治療をしたときは、まだ籍を入れる前でしたが、卵管造影検査は受けることができました。

この後、本格的な不妊治療に進んでいく中では、戸籍の提出等を求められましたが、検査の段階では不要でした。

卵管造影検査は受けた後に卵管の通りが良くなって自然妊娠しやすくなるとのことで、この検査だけはなんとしてでも早く受けたかったので、スムーズに受けることができてほっとしました。

卵管造影検査は受けられる時期がある!

卵管造影検査は、いつでも受けられる検査ではありませんでした。

まず、検査前にクラミジアに感染していないかを検査する必要がありました。
もし、クラミジアに感染している状態で、卵管造影検査を受けてしまうと、造影剤によってクラミジア菌をお腹の中に広げてしまう結果になってしまうとか。

恐ろしいですね。

今すぐにでも、飛び込みでも検査できないの?と思いましたが、理由を聞いてできないことに納得しました。

また、生理周期の中でも低温期(排卵前)しか受けられないとのことです。

これは、もし妊娠していた場合に卵管造影検査を受けてしまうと、造影剤で受精卵が流されて子宮外妊娠する可能性があるからだとか。

こんなわけで卵管造影検査を受けられる期間は10日弱ととても短い期間になりますが、その間に予約をして検査を受ける必要がありました。

激痛?!卵管造影検査

さて、待ちに待った検査の日ですが、検査前に痛みが心配な場合は、検査2時間くらい前に痛み止めを飲んできてくださいねと指示を受けました。

痛み止めの種類の指定はなかったので、手持ちのロキソニンを飲んで意気揚々とクリニックへ。
検査後のゴールデン期間が待ち遠しいばかりなのです。

さて、検査が始まると膣に入れられたカテーテルから造影剤と思われるものが体の中に流れていく感覚がありました。

と思ったのもつかの間、
「ん?なんか痛い?」
「いや、こりゃ痛いっしょ!」
「ってか何?すんげえ痛いんだけど!」
「痛い痛い痛い痛い痛い!!!」

いい歳こいて、検査台の上で泣きわめく結果となりました。
なんて言ったらいいか、生理痛とも下痢の痛みとも違って、お腹の中が張り裂けるような、子供を産んだこともないのに、陣痛ってこんな感じ?なんて勝手に思っていました。

しかし、泣きわめくアラフォーを気にせず先生は、どんどんと造影剤を流していきます。

時間にして約5分程度でしたが、とても長く感じる人生初の卵管造影検査は終了しました。

不妊で悩んでいる場合は痛みが出やすい

検査が終わって聞いたのは、
不妊に悩んでいる方は痛みが出る方が多いんですよ」
ということ。

いや、それ先に言ってよー。
と思いましたが、なんかの不妊の原因があることは覚悟する結果となりました。

そして検査着から着替えて、しばらくの後、先生から2枚のレントゲン写真の説明を受けました。

卵管造影検査で分かること2つ

卵管が通っているか?

1枚目のレントゲン写真は、子宮と思われるものから糸のような線が出ているレントゲン写真でした。
このレントゲン写真で卵管が通っているかが分かるというわけです。

糸に見えるものが卵管とのこと。
卵管は思ったよりもずっとずっと細い線でした。

私のレントゲン写真では子宮の片側からしか糸が出ておらず、片側の卵管閉塞と診断がつきました。
片方通っているなら、とりあえず良かったーと安堵したのもつかの間、
医師は、もう一枚のレントゲン写真を投影し始めました。

卵管采に癒着はないか?

そのレントゲン写真は一見すると、子宮がきれいに映っているレントゲン写真。
何も問題なさそうに見えましたが、キレイに映っていることが問題でした。

このレントゲン写真は卵管の先の卵管采の癒着があるかどうか分かるものだとか。

医師曰く、卵管采という部分に癒着があることがあり、これが癒着していると卵巣から卵子をキャッチできなく、卵管に運べないから、不妊の原因になるのだとか。

私のレントゲン写真を前に医師は、

卵管采が癒着していないと造影剤が腹膜の中に広がって全体的に白く映るんだよね。
 でも、あなたのは部分的にしか白く映ってないから、
 通っている卵管の先の卵管采も癒着しているかもしれない。」

と淡々と説明をしてくれました。
あまりに淡々としていたので、事態が呑み込めずぼんやりとしてしまったところに、追い打ちをかけるように

「年齢も考えると早めに体外受精を選択してもいいかもしれません。
 はい、これがパンフレットです。」

と、非常に事務的に説明を受けました。

卵管造影検査を受けるまでは卵管が詰まっているかいないかだけの検査だと思っていたのに、まさか卵管采という部分にまで検査が及んでいることはこの時点までまったく知りませんでした。

そのため、いきなりのことに頭がついていけず、卵管采?癒着?と帰路で検索魔となるのでした。
もし、これから卵管造影検査を受ける方は、2つのことが分かるということを頭の片隅に入れておくと、心の準備がしやすいでしょう。

検査後は抗生物質を服用

さて満身創痍で不全感を与えられて終了した卵管造影検査の後は、細菌による感染を防ぐためということで3日程度構成物質が処方されました。

卵管造影検査といっても、体に異物を入れて検査をしたことには変わりないようで、万が一のために3日間、服薬する必要がありました。

(番外編)敗因を探る~クラミジア感染~

検査を終えて、卵管が片側詰まっていたり、卵管采が癒着していると思われる原因には、過去の私自身の性病(クラミジア)の感染がありました。

夫と出会う前のことなので、夫は無関係で自分の過ちを悔いるばかりでした。

確かにあの時、おりものがおかしかったのです。
おりものシートがいっぱいになるくらいの量が出ていたし、色もおかしかった。
匂いもおかしかった。

でも、そのうち治るだろうとたかをくくり、8月に異変に気が付いてから、病院に行ったのが11月。
すっかりその間に感染は広がってしまっていたようでした。

8月にはおそらく咽頭クラミジアも併発。
熱は出ないけれど、止まらない咳が1か月以上続く毎日。

さすがにこれはおかしいと思って耳鼻咽頭科に行くものの、咽頭炎と言われ、クラミジアには効かない抗生物質が処方されて、多少は良くなったものの、11月まで長引く咳を引きずりながら過ごしていました。

振り返ると、そのころは、離婚したばかりで、「もうどうにでもなれ!」と思っていたころ。
おかしいと思いながらも健康管理が後手後手になりました。

その後、今の夫と出会い、こんな状態では誰かと付き合えないと思いレディースクリニックに行ったのがきっかけで、クラミジア感染が発覚。

すっかり4か月もの歳月が過ぎてしまっていました。

治療はたった1錠の抗生物質を飲むという、あっという間のもの。
しかし、それだけで体中のクラミジア菌を消すというシロモノ。

お腹の中の良い菌まで死滅したのか、その後胃腸炎になり数日寝込み、
さらには、アラフォーにもなって原因不明のニキビ(吹き出物)に半年以上悩まされるという結果となりました。

何が言いたいかというと、少しでもおかしいと思うときは、性病検査を受けましょうということです。
メンドクサイ気持ち、わかります。

でも、その数か月で取り返しのつかないことになることもあります。
最近では、ネット上で完結する検査もあるようです。

過去の私に言いたい。「めんどくさがらず、検査を受けましょう。」



卵管造影検査のまとめ

少し話がずれましたが、卵管造影検査の体験をまとめると以下のようになります。

  • 卵管造影検査は卵管の詰まりを確認するためのもの
  • 卵管采の先に癒着があるかも確認できる
  • 不妊で悩んでいる人は痛みが出ることが多い
  • 卵管造影検査は健康保険が適用になる
  • 費用はおおよそ1万円弱
  • 卵管造影検査はクラミジア検査をした後でないと受けられない

この記事がこれから不妊治療や妊活を始める方の参考になれば幸いです。



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