【妊活体験ブログ】妊活でのタイミングの取り方
妊活を始めたけれど、タイミングってどう取るの?はじめのうちは分からないことだらけです。
そこで妊活歴2年、不妊治療歴1年半のアラフォー夫婦が通院しながら学んだ妊活のタイミングの取り方についてご紹介します。
不妊クリニックに通わずともできることもたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも妊活のタイミングとは?
妊活でいうタイミングとは「排卵日を狙って性交渉をすることで妊娠を目指す」ことです。
妊娠は卵子と精子が巡り会って、受精卵ができて着床することで起こりますが、精子が卵子に出会える期間は1か月(正確には1生理周期)のうちたった1日。
それ以外の期間は、卵子が受精できる状態でありませんので、精子が体内に入っても妊娠しないのです。
つまり年間でいっても12日しかない日を狙って性交渉しなければ妊娠しないので、その排卵日を狙って性交渉を取ることをタイミングを取るといいます。
この日を逃してしまうとまた翌月となってしまうわけです。
若いと思っている方でも、年間12日などあっという間で1年は過ぎていってしまいます。
ましてや、私たちのようなアラフォー夫婦にとっては数少ない機会を何としてでも生かす必要があり。
こうして妊活とタイミングは切っても切り離せない関係になるのです。
妊活のタイミングの取り方
不妊治療のタイミング法で不妊クリニックに通院していた時、医師に言われたのはタイミングは多ければ多いほうが妊娠の確率が上がるということ。
例えば毎日朝晩二回、タイミングを取っていたら排卵日を逃す可能性も少なく妊娠の可能性も高いというわけです。
これには理由があります。
私たちが理科の授業で習った受精のイメージってこんな感じではないでしょうか。
1つの卵子に1つの精子が出会って受精する。
しかし、不妊治療をする中で知ったのは、現実にはこんな感じだということです。
たくさんの精子が卵子を取り囲んで、その膜を破っていのだそうです。
前の精子が道半ばで倒れた中、空けた道を次の精子が引き継いでいく。
そして運よく一番最初に膜を破れた精子が受精するのだそうです。
つまり、タイミングの回数が多ければ多いほど援軍はたくさん卵子のもとに届くわけです。
数が少なければ、道半ばで皆倒れてしまうかもしれません。
そのため、医師からはタイミングが多ければ多いほうが良いと言われたのです。
そんな元気がない人に朗報 2日に1回のタイミング作戦!
しかし、私たちアラフォー夫婦のようにそんな元気もない夫婦も多いと思います。
朝晩2回なんて双方ともにとても無理。
そんな方に朗報なのが、精子は女性の体内で3-4日生きていられるということです。
卵子が女性の体の中で精子と巡り会える期間は1日(12~24時間)と大変短いですが、その期間の前にタイミングを取っていても妊娠の可能性があるということです。
この期間を利用してアラフォー夫婦が決めたイミングの取り方は、排卵日と思われる日あたりに2日に1回タイミングを取ること。
そりゃ多いに越したことはありませんが、生物的に無理なのです。
無理してタイミング取って、うまくいかないとストレスもどんどん溜まっていきます。
2日に1回だってもはや性欲も減退してきている夫婦にはきついことですが、毎日という苦行から解放される朗報でした。
妊活は長い付き合いになることもあるので、最初から飛ばしすぎて無理をしすぎないことも大事です。
朝晩2回を3か月続けられる自信なんてこれっぽっちもアラフォー夫婦にはとてもありません。
そんな方は、まずは2日に1回から始めてみてもよいでしょう。
排卵日は正確には分からない?
排卵日を狙ってタイミングをとればいいということは分かりましたが、やっかいなことに排卵日は生理日のように明確には分かりづらいのです。
排卵が起きてからおおよそ14日後に生理が来ると言われています。
つまり生理の約14日前が排卵日ということになります。
これは生理周期が28日の人も32日の人もおおよそ同じ。
そのため生理周期が28日の人は生理が始まってから14日後が排卵日、
生理周期が32日の人は生理が始まってから18日後が排卵日と考えられるというわけです。
しかし、生理周期は健康な方であっても、毎月規則的でないことが多々あります。
今月は24日周期で生理が来たけれど、翌月は35日周期で生理が来たなんてこともざらにあるのです。
男性には理解できないかもしれませんが、女性にもなぜそんな風に体が動くのか理解できません。
きっとストレスや刺激など様々なことが要因となって起きているのでしょう。
生理周期が24日周期のときは生理日から10日後が排卵日、32日周期の時は18日後が排卵日。
このいつか分からない排卵日の間、ずっとタイミングを取りつづけなければいけないのです。
毎月、明確に分かればその前後2日程度でタイミングを取れば事は済みます。
しかし、毎月明確に分からないので排卵日と思われる日あたり1週間くらいの間でタイミングを取りつづけなければいけません。
1週間もこんな夫婦生活をしていると、だんだんと義務化されてきて、ロマンチックのかけらもなくなってきます。
これだけ頑張ってタイミングを取ってもダメなことも多々あります。
これが、妊活のタイミングのつらいところなのです。
排卵日を予測しよう
このいつとも分からない排卵日をぼんやりと捉えるのは、妊活中は辛いこと。
そのため、排卵日を予測するために、妊活のタイミング法では様々な手が尽くされます。
生理日から妊活のタイミングを予測
先に書いたように、生理開始前のおおよそ14日前が排卵日と言われています。
毎月、生理が規則的な人は生理日から予測するだけで、かなりの精度で排卵日を予測できます。
生理周期を記録につけていない人はまず、記録をつけるところから始めましょう。
iPhone標準のアプリにも生理日記録の機能があります。
しかし、生理日から予測だけだと排卵が終わったのか次の生理が来るまで分かりませんので基礎体温も合わせてつけることをお勧めします。
基礎体温から妊活のタイミングを予測
次に妊活のタイミングを取るために使えるのが、基礎体温です。
基礎体温とは、朝一番、動き出す前の体温を測ったものです。
これを毎日つけていると、生理周期のうち低温期と高温期があることが分かります。
基礎体温は、高温期になったということは排卵が起こったということを意味します。
達人になると、高温期前にガクンと体温が下がるから排卵して高温期になることが分かるとか。
しかし、測り始めた最初の頃はよく分かりませんので、まずは面倒がらずに毎日記録をつけて
- 基礎体温が2層になっていることを確認→つまり排卵が起きている
- 高温期になったことを確認→つまり排卵が終わった
ということを確認するために使うと良いでしょう。
高機能でない基礎体温計は1千円ちょっとで購入できます。
不妊クリニックに通い始めるよりも、ずっと手ごろですので、まだ基礎体温を測り始めていない方は、基礎体温計を購入して、記録を取り始めましょう。
ちなみに毎日測る基礎体温計はストレスのないものを選びたいですね。
お勧めを紹介していますので、↓も参考までにご覧ください。
排卵検査薬から妊活のタイミングを予測
生理日、基礎体温から一歩進んで排卵日を予測する方法として排卵検査薬で排卵日を予測するという方法があります。
排卵検査薬はネットやドラックストアで手に入ります。
検査の仕方はとても簡単。
検査用のスティックに尿をかけて、排卵日が近いかどうかを判定するというものです。
これはLHという排卵日前に尿に排出されるホルモンを検出することで判定をしているものです。
このホルモンがMaxとなるのは排卵日のだいたい1日前。
つまり、排卵する前に排卵日が分かるので最高なタイミングで妊活のタイミングを取ることができるのです。
デメリットはいくつかあります。
一つ目は、検査薬にお金がかかること。
生理日予測の17日前から1日1本使いますが、排卵が遅れたりすれば1生理周期で7-8本使ってしまうこともあります。
これだけで千円ちょっとの出費になってしまいます。
また、検査薬の結果がはっきり分からないこともデメリットです。
検査薬の判定線が最も濃くなったときが排卵日1日前ということですが、判定線自体は排卵日の結構前から薄く出たりします。
なのでいつが一番濃いか分からない!という状態になってしまうこともあります。
しかし、排卵検査薬で排卵日を予測する方法は、不妊治療のクリニックで使われている方法でもあり、かなり有効な方法であることは間違いありません。
まだ使ったことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか。
不妊治療クリニックに通って妊活のタイミングを予測
ここからは、通院して行う妊活のタイミングを取る方法になりますので、少しハードルが高くなります。
不妊クリニックに通って行うタイミング法では、さらに経膣エコーという超音波で卵巣の状態を確認して、排卵が起こりそうかを先生が目で確認していきます。
しかし、これでも排卵日を外すことも。
それくらい排卵日は予測しづらいものなのです。
不妊治療クリニックで行うタイミング法の全容は↓をご覧ください。
【体験談】妊活のタイミングの主導権を夫に譲ろう
ここからは体験談として妊活のタイミングを自己流で取っていく方へのアドバイスを紹介します。
妊活のタイミング(排卵日)を知る方法は、生理日から予測したり、基礎体温から予測したり、排卵検査薬から予測したりしますが、検査をするのはすべて女性。
女性は、毎日コツコツと基礎体温表とにらめっこして、生理日からの日数を数えて、尿検査の結果を見たりして、一生懸命に排卵日を探ろうとしていくことが多いと思います。
そうして男性にやっと分かった排卵日を告げると、
「ちょっと今日は疲れてて…」
とふざけてきたことを言ってきたりする。
そして、せっかくのタイミングを取る日なのに夫婦関係がぎくしゃくしてできない…
こんなことは妊活あるあるです。
どうしても、検査をするのが女性のため、女性に主導権がいきやすく、男性は受け身になってしまうのです。
しかし、女性も主導権を取りたくて取っているわけではないからイライラしてきます。
妊活をするのは夫婦二人ですることじゃないの?なんて疑問も沸きます。
なので、なるべく男性にも参加型でかかわってもらうようにして、できるだけ主導権を譲るようにすることが良いと感じます。
例えば、
1.生理日から予測できる排卵日あたりは二人で共有のカレンダーアプリで共有する
2.排卵検査薬を使うならば、男性に買ってきてもらうようにする
3.基礎体温表も共有する
4.タイミングを取る日は男性が責任を持って設定する
などがあります。
主導権を譲り、責任を持ってもらうようにすると受け身から能動的に変わりやすくなっていきます。
もし、4.を譲ったにも関わらずまったくタイミングを取らないという場合は、妊活以前の問題かもしれません。
まずは女性の年齢を考慮して、夫婦でいつ子供がほしいのかなどをしっかり話し合って合意することが必要でしょう。
合意ができてない中で、妊活のタイミングだけ合わせていこうとすると、夫婦不仲につながっていってしまうこともあります。まずはしっかり話し合いましょう。
【体験談】妊活のタイミングを取る時にナイーブになるのはやめよう
そしてもう一つ体験談としてのアドバイスは、妊活のタイミングを取るときにナイーブになるのはやめようです。
女性の生理日がずれるように、男性も最後までできないことだってあるでしょう。
ここぞというタイミングで義務感が沸いて、盛り上がらないなんてこともあるでしょう。
そんな時に、女性が「私に魅力がないからなの?」なんてナイーブになると、お互いに辛くなります。
自分だって排卵日が予測される日なのに排卵しないときに、「妊活に非協力的だ」なんて言われてもどうしようもないと思うのと似ています。
妊活でタイミングを取るときに、どうしても興奮しないからアダルトビデオを見ながら妊活をしたという人だっています。
夫を興奮させられないのかと落ち込む余地ももちろんありますが、振り返らずに感情と手段と目的を切り離して、目的にフォーカスしていきましょう。
ナイーブになってしまうと、一番大事な夫婦関係がぎくしゃくしてしまいます。
必要であればシリンジ法なども活用しながら、目的にフォーカスして明るくさっぱりとタイミングをこなしていくようにしましょう。
妊活のタイミングの取り方まとめ
以上が妊活のタイミングの取り方と注意点でした。まとめると妊活のタイミングの取り方には…
- 体力がない場合は2日に1回排卵日付近にタイミングを取るようにしよう
- 生理日から予測する場合は生理日の約14日前くらいが排卵日
- 基礎体温から予測する場合は高温期になると排卵した証拠
- 排卵検査薬を使って予測する場合は検査薬のラインが最も濃い日が排卵日1日前なのでタイミングを取る絶好のチャンス
となります。そして、妊活のタイミングに取り組むにあたっては…
- 妊活のタイミングの主導権を男性に譲るようにする
- 妊活のタイミングを取るときにナイーブにならない
ということに気を付けると良いでしょう。
この記事がこれから妊活・不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。