【不妊治療体験ブログ】不妊治療でかかったお金は93万円!(徹底公開)

2022年4月8日

これから不妊治療をする方で、最も気になるのがお金のことだと思います。
私たちは、2021年にタイミング法3回、体外受精(採卵1回、移植2回)をしました。
これから不妊治療をする方の参考になればとアラフォー夫婦の不妊治療でかかったお金を全公開します。

不妊治療の総額は93万円!

我が家の不妊治療って全部でいくらかかったの?

932,560円でした。

100万円弱もかかっていたとは知らなかった…

実際には、助成金が支給されたから持ち出しはもう少し少なめでした。

私たちは、2021年にタイミング法3回、体外受精(採卵1回、移植2回)を行いました。

そこで、支払った医療費の合計は計932,560円でした。

医療費の合計ですので、もちろん交通費などは入っていません。

2021年に私たちが不妊治療を開始したときは、体外受精などは健康保険の適用ではありませんでした。
そのため、高額な医療費となっています。
しかし、助成金が支給対象となっていましたので、後日申請をしたところ助成金が支給されました。

助成金の総額は40万円

助成金はいくら支給されたの?

2回に分けて助成金が支給されて
計40万円でした。

2021年当時は、体外受精は健康保険適用外でした。
そのため、1回目の採卵と移植にかかった医療費は高額で合わせて76万円でした。

しかし、これに対して30万円の助成金が支給されたので、自己負担は46万円、60%が自己負担(40%が助成金から支給)となりました。

そして1回目の受精卵の移植で妊娠できなかったので、2個目の受精卵を体に戻すことになりました。
この時にかかった医療費の総額は133,560円です。

これに対して10万円の助成金が支給されたので、自己負担は33,560円、25%(75%が助成金から支給)となりました。

合わせてみると体外受精にかかった医療費の総額は約89万円です。
これに対して助成金は40万円支給されたので、自己負担は49万円、約55%(45%が助成金から支給)となりました。

治療内容は人によって異なると思いますので、これは私たち夫婦の一例になります。
不妊治療を行った2021年当時、私たちが住んでいたのは、横浜市でしたので、横浜市の特定不妊治療助成という助成金を申請しました。

この助成金を使うのは、私の通っていたクリニックでは一般的だったようで、
「助成金を申請したいのですが」
と窓口で伝えると、必要書類を書いて渡してくれました。
もちろん書類代は有料です。確か3,000円くらいだったと思います。

申請自体は難しいものではありませんでした。
私たちに必要な書類は全部で5つ

1つめは申請書で、これは役所のHPに載っているので、必要事項を自分で記載して準備しました。
2つめは受診等証明書というもので、これは前述のとおり医療機関で手数料を支払って書いてもらいます。
3つめは指定の治療を行ったときの領収書のコピーでした。
4つめは振込先の銀行名・口座番号・名義が分かるものでしたので、キャッシュカードのコピーを準備しました。
5つめは同意書ということで、役所のHPにあった同意書のフォーマットに記入して準備しました。

そしてこの5つの書類をまとめて、指定の役所の住所に送付します。

その後、しばらく音沙汰はありませんでしたが1か月ほどで申請が許可された旨のはがきが家に届きました。
その後、1週間くらいで銀行口座に助成金が振り込まれました。
ちなみに、私たち夫婦の必要書類は5つでしたが、男性不妊のための治療をした場合や、事実婚などの場合は、さらに書類が必要になるようです。

何にいくらかかったの?健康保険適用分の医療費の内容を一挙公開!

さて、ここからは実際にいくらのお金をクリニックに払ったのかをご紹介していきます。
完全にうまく分別できなかったので、ざっくりとした目安にご覧ください。

 私たちの不妊治療は、
・初期検査
・タイミング法1回目
・タイミング法2回目
・タイミング法3回目
・体外受精(採卵)
・体外受精(移植のみ1回目)
・体外受精(移植のみ2回目)

という道をたどりましたので、この項目別にご紹介していきます。

初期検査

初期検査には全部で20,440円かかりました。
通院回数は5回でした。

5回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。
この治療には健康保険が適用になっているはずです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・初診料
・低温期血液検査
・超音波検査
5,990円
2回目・診察
・子宮卵管造影検査
・抗生物質処方
・検査に使用するカテーテル
9,100円
3回目・診察
・高温期血液検査
・超音波検査
3,780円
4回目・精液検査1,180円
5回目・精液検査結果受け取り390円

タイミング法1回目

1回目のタイミング法の通院には全部で7,670円かかりました。
通院回数は3回でした。

3回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。
この治療には健康保険が適用になっているはずです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・診察
・頸管粘液検査
・尿検査
・超音波検査
・クロミッド5錠処方
2,720円
2回目・診察
・頸管粘液検査
・尿検査
・超音波検査
2,850円
3回目・診察
・頸管粘液検査
・尿検査
・超音波検査
2,100円

タイミング法2回目

1回目のタイミング法は功を奏さず、2回目のタイミング法に入ります。
2回目のタイミング法の通院には全部で5,140円かかりました。

通院回数は2回でした。

2回目と区切っていますが、この周期で妊娠できなかったら、次の治療のために必要な排卵誘発剤のクロミッドが処方されました。

2回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。
この治療には健康保険が適用になっているはずです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・診察
・頸管粘液検査
・尿検査
・超音波検査
・HMG注射
2,620円
2回目・診察
・超音波検査
・クロミッド5錠処方
2,520円

タイミング法3回目

2回目のタイミング法でも功を奏さず、3回目のタイミング法に入ります。
このおかげで2回目のタイミング法で処方されたクロミッド5錠は無駄にならずに済みました。
3回目のタイミング法の通院には全部で5,280円かかりました。

通院回数は2回でした。

2回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。
この治療には健康保険が適用になっているはずです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・診察
・超音波検査
・HMG注射
2,290円
2回目・診察
・頸管粘液検査
・尿検査
・超音波検査
・HMG注射
2,990円

初期検査とタイミング法のまとめ

ここまでが健康保険適用の治療となっているはずです。
ここまでにかかった費用の総額は(健康保険適用分)は38,530円、通院回数は11回でした。

期間にして、約2か月半が経過していました。

私たちはこの後、2021年当時、健康保険が適用にならなかった体外受精へと駒を進めていきます。

健康保険適用外だった体外受精では何にいくらかかったのか?

3回のタイミング法に失敗した後、2021年当時、健康保険の適用外だった体外受精へと進んでいきます。
ここからは自費治療となり、診療明細がなくなってしまったので、内容は、よりざっくりとしたものになっていきますが、ご了承ください。

体外受精は卵子を取って受精卵を作る採卵というステップの後、受精卵をお腹に戻していく移植というステップが行われます。
私たちの不妊治療では

・体外受精(採卵)
・体外受精(移植のみ1回目)
・体外受精(移植のみ2回目)

という道をたどりましたので、この項目別に記載します。

体外受精(採卵)

まず、体外受精では、卵子を育てて取る採卵が行われました。

私たちの治療で、この採卵でかかった費用は計628,270円でした。
通院回数は計9回でした。

ここからは保険外適用なので、本当に桁が一つ違うという印象です。
振り返ってみると、たくさんお金を使ってしまったなと思います。

ちなみに私たちは訳あって、凍結精子を用いて、顕微授精を行いました。
このへんのフローがない人はもう少しお手軽な金額になるのかもしれません。

9回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・プラノバール処方19,250円
2回目・術前検査(採血)
・プレセキュア点鼻薬処方
30,050円
3回目・精子の凍結45,420円
4回目・HMG注射の練習
・自宅用のHMG注射(6回分)受領
48,950円
5回目・卵胞の大きさチェック
・HMG注射
15,840円
6回目・卵胞の大きさチェック
・HMG注射
15,840円
7回目・卵胞の大きさチェック
・HMG注射
15,840円
8回目・採卵(9回目に精算)
・レトロゾール15錠処方
4,120円
9回目・採卵
・受精卵凍結費用(4個)
429,000円

体外受精(移植のみ1回目

受精卵ができたら、これを一つずつお腹に戻していく移植が行われました。

私たちの治療で、この1回目の移植にかかった費用は計132,200円でした。
通院回数は計4回でした。

ちなみに助成金は、採卵とこの1回目の移植とで合わせて30万円支給されました。

4回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・内膜チェック(診察、薬処方)7,650円
2回目・胚盤胞移植110,550円
3回目・妊娠判定1(尿検査・診察)5,140円
4回目・妊娠判定2(尿検査・診察)8,860円

体外受精(移植のみ2回目

1回目の受精卵の移植で妊娠できなかったので2回目の移植を行いました。

私たちの治療で、この2回目の移植にかかった費用は計133,560円でした。
通院回数は計3回でした。

ちなみに助成金は、この2回目の移植に対して10万円支給されました。

3回の通院ごとの治療内容と医療費は以下の通りです。

通院回数治療内容(概要)金額
1回目・内膜チェック(診察、薬処方)13,150円
2回目・胚盤胞移植113,120円
3回目・妊娠判定1(尿検査・診察)7,290円

体外受精は途中でやめられない

ここまでの治療で約93万円かけて、私たちの不妊治療は中断となりました。

もう少し続けたかったのですが、海外に引っ越すことが決まっており、コロナ禍ということもありやむを得ず中断した結果となりました。

ここまでの治療を経験した中で、不妊治療は途中で止めにくい治療だと思います。

特に体外受精は、卵子を取る採卵から移植までが一つのセットとなっています。

1回の採卵でたくさんの受精卵がとれれば、それをすべて戻すか、妊娠できるまで治療は続くものだと思ったほうが良いと思います。

私たちの場合は、4個受精卵が取れましたので、海外に行かなければすべてを戻すまで不妊治療は続いたと思います。
日本に2つの受精卵を残していますが、これにも凍結保存費用と言って受精卵の家賃がかかっています。
これも一年ごとに更新となるので、どこかの機会で帰国して残り2つも移植できればと思います。

このように体外受精は一つの採卵が区切りになると思います。
たとえ途中でお金が尽きそうになっても、取れた受精卵だけは移植したいと思ってしまいます。
可能性があるものを、そのまま置き去りにして治療を終えることがなかなかできないからです。

これから不妊治療を始める方で、体外受精を考えている方は、予算もふまえて何回まで採卵をしてみたいか、ということを夫婦でよく話し合ってから治療を始めると良いかと思います。

しかし、採卵は女性にとって身体的にも、精神的にも負荷の高い治療になります。
実際に治療をしてみると、はじめに思っていた気持ちよりも少ない回数になるかもしれません。

不妊治療にかかったお金まとめ

以上が2021年にアラフォー夫婦が約7か月かけて不妊治療をした時の、かかったお金の全額でした。
まとめてみると以下のようになります。

内容金額
初期検査20,440円
タイミング法(3回)18,090円
体外受精1回(採卵・移植2回)894,030円

このようにまとめてみると、保険外適用の体外受精が非常に高額なことが分かります。
2022年からは健康保険が適用になると聞くので、その内容に期待ですね。

この記事がこれから不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。



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