【不妊治療体験ブログ】不妊治療クリニック選びで必ず確認したいこと5つ!

2022年4月8日

不妊治療を開始したいけれど、どこのクリニックに通ったらいいのだろう。
ネットの情報では、ここの病院が評判がいいと言うし。

うーん・・・。

私たちも、こんな状態からスタートしました。

しかし、不妊治療は開始してしまうと、なかなかクリニックを変えるのが難しい治療でした。
振り返ってみると、もう少しいろいろな病院を比較して検討すべきだったとも思います。

これから不妊治療を始める方のために、アラフォー夫婦が経験したクリニック選びで必ず確認しておきたいことをご紹介します。

不妊治療のクリニックは途中で変えづらい?

不妊治療を決心すると、時間がもったいないので一刻も早く通院したいと思いがちです。
しかし、不妊治療はクリニックを途中で変えるのが難しい治療です。
なぜなら、不妊の原因を特定する検査をやり直したりと、お金と時間が余計にかかるからです。

そのため、クリニック選びは少し慎重に行うことをお勧めします。

特に、不妊治療を始めた時の検査は、女性の周期的な事情もあり、最低でも1か月はかかります。
通院も3-4回は必要になるでしょう。
もちろんお金もかかりますし、卵管造影検査などは痛みが伴うこともあります。

しかし、クリニックを変えると、この検査をもう一度をやり直すことが多いようです。
不妊治療を始めるクリニックを慎重に選ぶ前に、ひとまず検査だけでも…
と思いがちですが、その後に通院することも考慮して、慎重にクリニックを選ぶことをお勧めします。

もう一つのクリニックを変えることが難しい理由は、治療の途中でクリニックを変えることが難しいことにあります。
体外受精などの治療は、一連の治療が終わるまでに3か月程度かかることもあります。
この途中でクリニックを変えることは、かなり難しいでしょう。
クリニックを変えるならば、治療を中止するしかないかもしれません。

不妊治療は時間との闘いだと言います。
こうした無駄な時間を費やさないためにも、不妊治療を始める前に慎重にクリニックを検討することをお勧めします。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント① 無理なく通えそうか?

不妊治療をしてみて、不妊治療のためのクリニック選びで最も重要なことは、
無理なく通えるか
すなわち、立地と診察時間だったと思います。
特に、働きながら治療を受ける方にとっては、とても重要なことだと感じました。

無理なく通える立地か?

私たちは約7か月間の不妊治療を行いましたが、その間に計27回通院しました。
これは約7日に1回の頻度です。

1週間に1回ならば、大丈夫!と思う方もいるかもしれません。
しかし、不妊治療は体の調子に合わせた治療なので、急にまた明後日行かなければいけなくなることなども、しばしば起きます。

こうした時でも通院ができるように、無理なく通える場所にクリニックがあることはとても重要だったと思いました。

例えば、飛行機や新幹線でしか通えないような場所にクリニックがあったら、私は治療をすることができなかったと思います。
なぜなら、時間的な負担と金銭的な負担に加えて、精神的、身体的な負担もあるからです。

不妊治療を開始すると、薬の影響でホルモンバランスがぐちゃぐちゃになり、イライラしたりします。
また、体外受精などでは身体的な負担もあります。
私にとってこうした負担は、治療を開始する前に想定していたものよりも大きなものでした。
こうしたときに、通いやすい立地にあるクリニックということはとても大事だったと思います。

診療時間は無理なく通えそうな時間帯か?

立地以外にも診療時間も重要でした。

特に仕事をしながら通院をする方は、仕事前や仕事後に通う時間帯に診療時間があるかどうかも、クリニックを選ぶ際にはチェックしておくことをお勧めします。

私の例では7か月間で27回の通院が必要でした。
このすべてで休みを申請したり調整したりする必要があったとしたら、大きな労力がかかったでしょう。
ストレスも半端なかったかと思います。

会社には、不妊治療をしていることを知られたくない訳ではありませんでした。
しかし、不妊治療をしているからといって、会社に迷惑はなるべくかけたくなかったのが本音です。
そのため、なるべく通院日を土日に調整したり、仕事後に調整したりして、休みをとる回数をできるだけ減らしました。

実際に、7か月間、27回の通院のうちで私が半休などの休みを申請したのは4回だけでした。
結果として、会社には不妊治療をしていることを言わずに済みました。
これは、仕事と不妊治療の両立という面からは、ありがたいメリットだったと思います。

こうした面から考えても、通いやすい時間帯に診療時間があるかは、事前に確認しておくことをお勧めします。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント② 待ち時間は長そうか?

おそらくほとんどの不妊治療を行うクリニックは予約制だと思います。
しかし、予約時間に行っても呼ばれるまでに2~3時間待ちはざらというクリニックは多く存在します。

それだけ人気なのだとも思えますが、せっかく仕事前に通えると思ったのに、通えなかったという事態も起きてしまうので注意が必要です。

逆にせっかく後半休申請をして通院したのに、実際に呼ばれたのは数時間後で、
「これならば半休取らなくて良かったじゃん!」
なんてイラっとしてしまうこともあるかもしれません。

どのクリニックでも、想定外のことがあり、待ち時間が長いこともあるでしょう。
しかし、慢性的に待ち時間が長いクリニックもあります。
こうしたクリニックは、口コミに書いてあることが多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。

良いクリニックということで評判で、2~3時間くらい待つことは厭わないという方は、それでよいと思います
しかし、私の場合27回通院しましたので、この度に3時間待たされていたとしたら、100時間近い時間を待合室の椅子の上で過ごすことになったでしょう。

仕事をしながら通院した私にとって、これはとても我慢できなかったので、待ち時間の長いクリニックは候補から外しました。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント③ 不妊治療専門クリニックか?

不妊治療を始める際のクリニック選びでは、そのクリニックが不妊治療専門のクリニックなのかも確認しておくと良いでしょう。

ちなみに私たちは不妊治療専門のクリニックに通いました。
個人的な体験談としては、不妊治療専門のクリニックのほうが通いやすかったと思います。

なぜなら、先生も看護師の方も不妊治療に的を絞っていたので、相談もしやすく、様々な選択肢を示してくれたと思うからです。

不妊治療は、分からないことが多いものですが、私たちの通った不妊治療専門クリニックでは、セミナーや相談会などもありました。先生に聞きづらいことも、看護師の方に聞いてみると丁寧に教えてくれることもありました。

こうした点で、不妊治療に特化しているクリニックのほうが、良かったかなと思います。

そして、無視できない点が、もう一点。

不妊専門クリニックだと、妊婦の方や子連れの方と接する機会が少ないことが利点の一つとしてあげられるかと思います。
小さいことのように思えますが、何度も不妊治療で通院を繰り返す中で、非常に大事なことでした。
誰だって、他人に対して嫌な気持ちを持ちたいとは思わないでしょう。

しかし、産婦人科もあるクリニックで、3時間も待合室で待たされているときに、隣に妊婦の方が待っていたりすると、嫌な気持ちを持ってしまうのが人間というものです。

妊婦の方と相対的に見て、子供ができない自分がいて、なんともいえない不全感を持ってしまうのです。
他にも、子連れで来ている人を見ると、自分が苦労して手に入れられないものを持っている人のことを恨めしく思えてきてしまったりするものでした。

治療を始めたばかりのころは、妊婦の方や子連れの方に対して嫌な気持ちを持つ人がいると聞いて、心が狭いなーと思っていました。

しかし、時間とお金を使って治療をしているのに、繰り返し失敗をしていくにつれて、知らぬ間に心が荒んでいってしまうものです。

こうした自分の心の中に潜む鬼と対峙しなくて済むように、不妊専門クリニックのほうが心理的に良かったかなと思いました。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント④ どんな治療ができるの?

クリニックが絞られてきたら、そのクリニックでどんな治療ができるのかも確認しておきましょう。
例えば、人工受精や体外受精を将来的に考えているならば、こうした治療ができるクリニックを選ぶことが必須です。

そのクリニックがどんな治療を行っているかは、ホームページなどを見て確認することができます。
または、クリニックに直接電話をして問い合わせてみるのも良いでしょう。

私の場合は、卵管に狭窄がありました。
これは、外科的な手術をすることで治療をすることもできると聞きましたが、私の通っていたクリニックでは治療を行っていませんでした。

年齢的な要因もありますが、治療ができないならば、と私たちは体外受精を選択することになりました。

このように、病院が提供する治療によって、治療の選択肢が変わってきてしまうこともあります。
望んでいる治療があるならば、あらかじめクリニックが提供している治療内容を確認しておくと良いでしょう。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント⑤ データを公表しているか?

クリニックが絞られてきたら、そのクリニックの治療成績について調べてみると良いでしょう。
しかし、多くのクリニックは対外的にクリニックの治療成績を公開していません

その中でも、クリニックの成績を公開しているならば、信頼性が高いともいえるでしょう。
また、成績をホームページなどで公開していないクリニックでも、電話などで問い合わせると応じてくれる場合もあります。

私の通っていたクリニックも、ホームページなどで対外的にデータを公開はしていませんでしたが、待合室の隅のほうにデータが記載されたファイルが置いてありました。

こうした治療成績が載っているデータがあると、これからの治療の計画を予算とともに立てていく中でもとありがたいものです。

私は自分が想定していたよりも、ずっとデータの値が低くて少しがっかりましたが、心構えは持つことができました。
通い始めてからでも遅くないので、治療結果のデータを公開しているか確認してみると良いでしょう。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイント(番外編) 先生との相性

最後に、番外編として先生との相性を上げたいと思います。
こればかりは、個人の好みというところではないでしょうか。

私個人としては、あまり先生の人間性とかは気にしていませんでした。
実際に治療を続けていると、先生からの説明が足りないことはよくありました。

それなのに、セミナーとかでは
「ネット検索とかに溺れずに聞いてほしい」
と真顔で言っていたりして

「いや、質問したいことが分からないから、調べているんだよ」
とは、思いましたが、まぁ仕方がないことかと思いました。

こちらも、「この程度のことを先生に聞いてもいいのか?」と思ったりもするものですし、
同じ仕事をしていると、何が分からないのか分からない人のことは、理解できなくなるものです。

他にも、心に寄り添ってくれないからと先生に対して不信感を持つ方もいるようでした。
例えば超音波検査を終えて着替えている最中にカーテン越しに(つまり顔を見ずに)、話しかけられたとか。
発言があまりにも他人ごとだったとか。

このような配慮のなさで、転院を考える人もいるのだそうです。

確かに気にしてしまう方は、これがかなりのストレスになると思います。

私はというと、医者はサービス業ではないと思っているので、まったく気にしていませんでした。
「配慮足りない言い方だな~(笑)」
と思ったこともありましたが、医者は専門職なので、先生にしかできないことを優先してやってくれればそれでいいと思っていました。

なので、逆にタイミング法で通院していた時に、先生に指定された日に通院したときに、
「ありゃ、もう排卵しちゃってるね」
と言われたときは、金と時間返せーと思いました。本当に。

先生によっては、世間話をしたり、患者の内面を慮ったりすることで、患者をリラックスさせてくれる人もいるそうです。
しかし、これが原因で診察時間が伸びて、ひいては待ち時間が伸びたり、予約が取りづらくなったりするならば、そういったことはしてくれなくていいと個人的には思います。

良いとこ取りはできないものなのです。
しかし、先生との相性を優先事項の一番に上げる方がいるのも理解できます。

こうした方は、検査を開始する前に、いくつかクリニックを訪ねてみるのも良いかもしれません。

不妊治療クリニックを選びで確認しておきたいポイントまとめ

以上が、アラフォー夫婦が経験した不妊治療のクリニック選びで確認しておきたいポイントでした。

  1. 立地と診療時間は、無理なく通えそうか
  2. 待ち時間は適切か?
  3. 不妊治療専門クリニックか?
  4. どんな種類の不妊治療を受けられるのか?
  5. データを公表しているか
  6. 先生との相性は一考慮として…

イチアラフォー夫婦の経験談ですが、これから不妊治療を始める方でクリニック探しをしている方は、少し参考にしてもらえれば幸いです。



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