【不妊治療体験ブログ】不妊治療の通院頻度は週何回?

2022年4月8日

これから不妊治療を始める方で、お金のことの次に気になるのが時間のことです。

「いったい、どれくらい通院したらいいの?」

「仕事と両立できるの?」

と気になる方も多いでしょう。

この記事では2021年にアラフォー夫婦が経験した不妊治療(タイミング法3回、体外受精(採卵1回、移植2回))で実際に通院した回数や、通院が必要だった時期について公開していきます。

これから不妊治療を始める方の一つの参考になれば幸いです。

約半年間の治療で通院回数は〇〇回!

私たちが不妊治療を開始したのは、結婚してすぐのことでした。

アラフォーになってからの結婚だったので、

「何か問題があれば対処が必要だよね。」

ということで、検査だけでも受けてみようかと、軽い気持ちで不妊治療専門のクリニックの扉を開いたのがきっかけです。

その時は、まさかこんなにクリニックに通うことになるとは思ってもいませんでした。

しかし、勧められるがままタイミング法を開始して、思い通りの結果が得られず、

検査の結果が悪くて体外受精が必要となると、

気が付けば、あっと言う間に体外受精までステップアップして約半年の間に27回も通院していました

治療は海外に転居する必要があり中断となりましたが、転居していなければ、もっと通院回数は増えたことでしょう。

ちなみに27回の通院のうち、男性が通院したことは一度もありませんでした。

つまり、すべて女性側の時間的な制約の負担となったのです。

不妊治療と仕事の両立という点では、私たちが治療した時期は、ちょうどコロナ禍だったこともあり、出張などが少ない時期で、予定が立てやすかった分、通院には向いていた時期であったかもしれません。

しかし、それなりに通院のための時間を作ることには苦労しました。

不妊治療は、女性の生理周期や体調などと連動して治療が進められていくので、思った通りのスケジュールならないこともしばしばありました。

実際に何度も休暇を取り消して再申請、といったこともしてしまいました。

私は、立地と診療時間の面で通いやすいクリニックを選んだので、なんとか両立できたと思います。

仕事と両立をしながら不妊治療をすることは無理ではないと思いますが、両立には通いやすいクリニックを選ぶことをお勧めします。

生理周期と通院時期の関係

不妊治療は生理周期に合わせた女性の体調によって通院時期が異なってきますので、

各周期に行った治療内容と
・生理期(生理から4-6日まで)
・低温期(生理後から排卵までの期間)
・高温期(排卵後から生理までの期間)
ごとに通院が必要だった時期をまとめてみました。

生理期の通院は27回中4回 (約15%)
低温期の通院は27回中10回 (約37%)
高温期の通院は27回中13回 (約48%)
でした。

しかし、治療によって分けてみると
タイミング法をしているときは、8回中5回(62%)低温期の通院でした。
一方で体外受精のための周期に入ると、16回中10回(62%)高温期の通院でした。

タイミング法は、排卵前に通院することが多いので低温期の通院が多く、
一方で体外受精では、排卵後の卵胞を育てる治療をするために通院することが多いので高温期の通院が多くなったのだと思います。

仕事をしながら不妊治療をしている方は、なんとなくこういった目安でも持てると仕事の予定が立てやすくなりますよね。

不妊治療を開始する前の検査で通院が必要だった回数は〇回!

私の場合は、不妊治療を始めるための検査には4回通院が必要でした。

また、検査には、排卵前の低温期と、排卵後の高温期にする検査があるので、1回で済ますことはできず、
生理周期2周期にわたって検査が行われました。

生理周期の内訳をみると、生理期が1回、低温期が1回、高温期が1回となりました。

生理期の検査は、精液検査の提出でしたので、これはたまたまこの時期だったものです。
一方で低温期2回の検査の内容は、低温期の血液検査卵管造影検査でしたので、必ずこの時期の検査が必要なものでした。
そして高温期1回の検査内容も、高温期の血液検査でしたので、必ずこの時期の検査が必要なものでした。

検査の日程は、私の通っていたクリニックでは以下のように指示を受けました。
・低温期の血液検査:生理開始から7日目くらいまで
・子宮卵管造影検査:生理開始から12日目くらいまで
・高温期の血液検査:排卵が確認されてから次の生理が始まるまでの間

私の検査は生理周期2回分で終了しましたが、少しでもタイミングがずれると生理周期3周期分くらいは必要なものでした。

タイミング法で通院が必要だった回数は〇回!

私たちの不妊治療では、タイミング法を生理周期3回にわたって行いました。
通院が必要だった回数は生理周期ごとに2回から3回でした。

この数だけを見ると、そんなに通院しなくてもいいと思いがちですが、タイミング法ほど自分の予定を崩された治療はありませんでした。

なぜなら、通院時期は、自分の体の排卵時期によるので、
「まだまだ排卵しないねー」
と言われれば、しばらく経ってから通院になりますし、
「まだ排卵しなさそうだけど、もう一回確認のために明後日にもう一度来て」
と言われれば、明後日に通院しなければいけなかったからです。

仕事をしながら通院していると、1回の通院の時間を割くのにけっこうな労力がかかるものです。

しかし穿った見方ですが、苦労して通院しても、分かることは「最も妊娠しやすい日」ということだけ。
つまり、1週間くらいの排卵しそうな時期にコンスタントにタイミング(性行為)をとれれば、そこまで排卵日を見極める必要はないわけで。

そして、これだけ見極めてタイミングをとっても妊娠しない…という状況を繰り返すうちに、タイミング法の通院が億劫になっていってしまいました。

おそらく3回目のタイミング法では、もう一回通院を指定されましたが、都合がつかなかったこともあり、通院しなかったような記憶があります。

こんな風に不真面目に不妊治療に取り組んでいるから、結果が出なかったのかもしれません。

体外受精で通院が必要だった回数は〇回!

私の場合は、体外受精は生理周期4周期分にわたって行われました。
体外受精で通院が必要だった回数は全部で16回となりました。

内訳は以下の通りです。
・採卵のための準備 3回
・採卵周期     6回
・胚盤胞移植周期1 4回
・胚盤胞移植周期2 3回

それぞれの周期ごとになぜ通院が必要だったのかをご紹介していきます。

採卵のための準備周期では〇〇のために通院

私たちは、3回のタイミング法に敗れた後、体外受精に駒を進めていきました。
体外受精は、採卵といって卵子を採る周期があるのですが、その前に卵巣を休ませる周期として採卵のための準備周期が必要となりました。

採卵のための準備周期では3回通院が必要でした。

通院1回目は生理2日目
・体外受精をしたいと決めて、クリニックに伝える
・採卵前に卵巣を休ませるため、排卵を抑える薬をもらう
・卵巣刺激法を決めるためにAMH(抗ミュラー管ホルモン)というホルモン採血する
ために通院しました。
生理2日目だったのは、この周期で卵巣を休ませるための薬を、生理3日目から飲む必要があったからです。

そして、通院2回目は生理5日目
・卵巣刺激法を聞く
・卵巣刺激法に合わせた薬や注射を処方してもらう
・術前(移植前検査)の血液検査を受ける
ために通院しました。

1回目の通院で採血して測定したAMH(抗ミュラー管ホルモン)の結果で卵巣刺激法が決まります。
卵巣刺激法によって採卵のスケジュールや使う薬が違います。
そのため、1回目の通院から3日ほど立った日に、卵巣刺激法を決めて
採卵のおおよそのスケジュールをたてて、薬をもらうために、再度通院したのでした。

そして通院3回目は生理開始後7日目に通院しました。
通常であれば次の生理が始まるまで通院は必要ありませんでした。
しかし、私たちは訳あって体外受精には凍結精子を使いましたので、凍結するための精液を提出するために通院しました。
これは、生理7日目である必要はなく、私たちにとって都合がいい日に通院したまでです。
これで採卵のために卵巣を休ませる調整周期の通院は終わりました。

この周期は振り返ってみると、体外受精の治療中でも気楽な周期だったなと感じます。
しかし、この周期は生理周期が通常28日周期の人であっても、薬を使って早く生理を起こさせるので期間は17日と、他の生理周期よりも短く終了しました。

採卵周期は〇〇が必要!

採卵周期では、6回通院しました。
採卵周期では、通院回数が多いので仕事をしている方はこの周期は覚悟が必要です。

予定外の出張などが入らないようにしておくといいと思います。
しかし、始めの2回の通院の予定は立てやすいものでした。
なぜなら自分の体の自然な周期ではなく、薬で生理周期を調整しているため、生理開始日や排卵日がおおよそ予定通りになるからです。

1回目の通院日は生理開始から4日目でした。
生理開始から4日目というと、生理開始日が変動するから分からないと思うでしょう。
しかし、調整周期から飲んでいる薬で生理開始日も調整しているので、
ほぼ予定どおりに生理が来て、予定どおりに通院することができました。

採卵周期の1回目の通院では、注射の練習と自宅用の注射の受け取りがありました。
ここからhMG注射というものを連日で打っていく必要があるのですが、希望すれば自宅で自己注射をすることができました。

私は採卵までに10本の注射を打つ必要がありましたが、自宅で自己注射をすることができたので、通院回数を大幅に減らすことができてありがたかったです。

2回目の通院日は生理開始から9日目でした。
採卵周期は、卵巣でいくつもの卵子を育てていたので、それぞれの卵胞がちゃんと育っているかをチェックするための通院でした。

ここで採卵OKが出れば次は最終チェックとして採卵前に通院すればよかったのですが、私の場合は、卵子の育ちが悪いとのことで、もう二日後に通院することになりました。

3回目の通院は生理開始から11日目でした。
2回目の通院と同じように卵胞の育ち具合をチェックしてもらいます。
ここで採卵OKが出たので、次はもう二日後に最終チェックとして通院することになりました。

ちなみに、採卵周期では予定を立てて臨みますが、卵胞(卵子が入っている袋)が育つのは多少の個人差があるようです。
これによって採卵日が2~5日くらい予定していた時期から変動することはよくあるようでした。

4回目の通院は生理開始から13日目でした。
この日は最終チェックのための通院でした。
最終チェックで採卵日が決定します。
そして次の通院日は採卵日となりました。

5回目の通院は生理開始から16日目でした。
この日は、連日注射を打って頑張って育ててきた卵子を採卵する日です。
手術という扱いになり、会社は半休にして臨みました。
しかし、振り返ってみれば思ったよりも採卵後の体調が悪く、無理せず休めば良かったかなとも思います。

6回目の通院は生理開始から23日目でした。
採卵から約1週間後、体調チェックという感じの診察でした。
私たちの場合は、受精卵をすべて凍結してから移植することになったので、移植する周期のスケジュールを立てて、この周期通院は終了しました。

移植周期の予定は立てやすい?

私たちは、採卵してできた受精卵をすべて凍結したので、それを移植する周期が必要でした。
1回の移植では成功せず、2回移植を行い、各々に必要な通院期間は、1生理周期ごとに4回でした。
移植周期は採卵周期よりもかなり予定が立てやすくなりました。

1回目の通院は、移植したい日の5日前で生理12日~14日目くらいに通院します。
この通院では、子宮の内膜が移植できる状態になっているかをチェックして、採血をしてホルモン値をチェックしました。
これで問題がなければ次は移植になります。
ただ採血の結果を同じ日に聞く必要があったので、採血の結果待ちのため思ったより時間がとられた診察でした。

2回目の通院は、受精卵の移植の日です。
採卵の苦しみを味わった後だったので、移植は思ったよりも負担が軽く
「本当に入ってるの?」
という感じであっさり終了しました。所要時間は2時間もかかりませんでした。

3回目の通院は移植から8日目でした。
ここで妊娠しているかのチェックをします。
妊娠していなければ、もう少し遅れて反応が出ることもあるとのことで、次の通院日を指定されます。

4回目の通院は移植から12日後でした。
ここで妊娠しているかの最終チェックをします。
ここで反応が出ていなければ、失敗ということで、薬を止めて終了になります。
妊娠していた場合は、また別な診察が必要だったのでしょうか。
残念ながら、それを知ることはできませんでした。

不妊治療の通院頻度のまとめ

以上がイチアラフォー夫婦が約半年の間、不妊治療をした際の通院頻度のご紹介でした。

私たちは約半年強の間(195日)不妊治療を行い
計27回通院しましたので、トータルとしてみると約週1回通院をし続けたような結果となりました。

しかし、このうちのほとんどの予定は、直前まで通院日が決定しない通院でしたので
仕事との両立をしながら、不妊治療をしたいと思っている方は、
休日に通えたり、仕事前や仕事後に通えるクリニックで治療をされることをお勧めします。

この記事は、私が仕事をしながら不妊治療をする中で、もう少し予定を立てやすくするために、
その通りにならなくとも、予定を知りたかったなと思ったので執筆してみました。

これから不妊治療を始める方の少しの参考になれば幸いです。





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