【妊活体験ブログ】不妊治療で勧められたこと・禁止されたこと(女性編)

2022年4月8日

アメリカで不妊治療をするにあたって驚いたことの一つは、医師から健康と生活スタイルの推奨というものをもらったこと。
これには女性編だけでなく、男性編もありました。
とにかく成功率を高めたい気持ちがひしひしと感じられました。

その書類の中では、日本の不妊治療で勧められているようなことも禁止されていて驚いたものです。
とはいえ、医師から推奨のあったものなので、効果がないわけではないはず。

そこで、不妊に悩む方の一つの参考になればと、イチアラフォー夫婦がアメリカで体験した不妊治療で女性に勧められたこと・禁止されたことをご紹介していきます

不妊治療で体を温める必要はない?

日本で不妊に悩んでいると言うと、とにかく体を温めるように言われます。
ちなみに、これはお隣の国、韓国でも同じようで、韓国人の女の子に、不妊なんだと話したら

とにかく体を温めて。
ストレスをなくして。気持ちを楽にね。

とアドバイスをもらいました。
しかし、アメリカの不妊クリニックでは、体を温めてという指示はありませんでした。

日本では、生姜にカイロにお灸にレッグウォーマーに腹巻にと、体を温めることばかりしていて、すっかり汗をかいて汗くさくなっていましたが、そんな努力はアメリカでは不要でした。

不妊治療の日常の食事で勧められたこと

日常の食事では
健康的で、バランスの取れた日常の食事をとってください。」
「それから葉酸を取ってくださいね。」
とのことでした。
これは、まったく日本と一緒ですね。

不妊治療は何かとストレスが溜まる治療なので、食べたくないものを食べなくてよかったのはありがたかったです。
その分、不足しているものはサプリメントで補うようですが。

そしてもう一つ、アメリカは肥満大国。
肥満である方は、まずは健康的な体重になることが求められているようでした。
ちなみに、私は典型的な日本人体型。

日本ではけっして痩せていませんが、アメリカでは痩せている部類に入るので、ダイエットの指示はなし。
まずは葉酸を摂るように言われて、この項目はクリアしました。

不妊治療の間の運動で勧められたこと

不妊治療をしている間の運動については
適度なエクササイズをしてね」
ということだけでした。

ちなみに適度なエクササイズにはヨガがおすすめとのことです。
アメリカでヨガの教室に少し通いましたが、かなりゆるゆるしたものでした。

感覚で言いうと、ストレッチに少し毛が生えた感じでしょうか。
筋肉痛にもならない程度のものでした。
過去に日本のホットヨガにも通ったことがありますが、それに比べるとだいぶ負荷の軽いものでした。

さて、運動についてここまでだと普通ですが、運動が勧められる期間は限定になっていて
体外受精の採卵に向けて卵巣刺激を開始するまでの間限定ということでした。
卵巣刺激を始めたら禁止ね」
と口を酸っぱく言われました。

卵巣刺激をして採卵後は低刺激のエクササイズのみOKとのことで
例えば、ウォーキングとか、エアロバイクとかをするように勧められました。

不妊治療の間の薬で勧められたこと

アメリカは日本のように病院に通いやすくないので、簡単な病気だとドラックストアで売っている薬で治してしまいます。
不妊治療をしている間は、飲むならこちらの薬をということで薬のリストも渡されました。

この項目は、日本の不妊治療ではあまり言われなかったことなので、少々驚きました。
アメリカは日本では処方箋が必要な薬が一般の薬局で売られていたりするので、この項目が必要なのでしょう。

ちなみにアメリカで処方薬のようなものが薬局で売られている理由は、効果が薄いからとかではなくて、長い間使われてきて、一般的な薬になったからということだそうです。

鎮痛薬

一つ目は鎮痛剤に関することでした。
アメリカの不妊治療で指定のあったものはタイレノールでした。

タイレノールは鎮痛剤の中でもアセトアミノフェンを成分とした鎮痛剤です。
日本で医師からもらえる鎮痛剤でアセトアミノフェンを成分としているものは、カロナールです。

市販している鎮痛剤ではセデス、ノーシンなどがアセトアミノフェンを主成分としているそうです。

頭痛薬は便利なので、つい簡単に飲んでしまいがちです。
しかし、不妊に悩んでいる方は、アセトアミノフェンが主成分のものに変えてみてもいいかもしれません。

便秘薬

次にOKが出ていたのはコラースという便秘用の薬です。
有効成分はドクサーナトリウムというものらしいのですが、こちらは日本では販売されていないそうです。

甲状腺用の薬

そしてもう一つOKが出たものは甲状腺用の薬でした。
こちらも、おそらく日本では市販されていないと思います。

サプリメント

そのほか、サプリメントでOKが出たのは、ビタミンDと鉄のサプリメントでした。
そのほかのビタミン剤は、医師から指示が出たものを除いてダメよということでした。

しかし、このように飲んでいい薬とダメな薬があるのは、少し驚きですね。

不妊治療の間の日常の食事で禁止されたこと

不妊治療の間の日常の食事ではアルコールとタバコを禁止されました。
日本の不妊治療では、たばこについては言われましたが、アルコールは言われなかったので驚きました。

私はタバコは吸いませんが、アルコールは愛好家だったので、悲しい限りでした。
飲むなと言われると飲みたくなるもので・・・
酔っぱらわない程度に少々飲んでしまっていました。

それからカフェインも禁止されました。
しかし、日本よりもアメリカはカフェイン大国。
カフェインを摂るなと言われると非常に難しいようで、適量ならOKという記載がありました。

適量とは1日200mgを超えない範囲ならOKとのことです。

コーヒーならばだいたいカップ2杯くらいはOKということだそうです。
ただし、カフェインはチョコレートやデカフェのコーヒーにも含まれているので、注意が必要とのことでした。

そのほかにも、急激に体重を落とすような減量プログラムもNGでした。
具体的には絶食ダイエットとか、炭水化物抜きダイエットとかでしょうか。

不妊治療の間の運動で禁止されたこと

不妊治療の間の運動で禁止されたものは、ウェイトリフティングでした。
4.5キロを超えるものは持ち上げてはダメだそうです。

日本で不妊治療をしている間は、妊娠したら思いものはNGと聞いていましたが不妊治療中からNGなんですね。

そのほかには、インパクトが大きいエアロビや腹筋運動も禁止でした。
目安としては心拍数が140を超えるものはNGだそうです。

これも、日本では禁止されていなかったので驚きました。
健康づくりのために、しょっちゅう走っていましたが、考えてみれば心拍数は140を超えていましたね。

そして、もっと驚いたのは、温浴とサウナが禁止されていたことでした。
日本の不妊治療では、男性は温浴やサウナを禁止されることがありますが、女性はありません。
むしろ体温めてと、ゆっくりとお風呂につかることを推奨された気がします。
しかし、アメリカの不妊治療では女性も禁止されていました。

不妊治療の間の薬で禁止されたこと

前述したとおり、アメリカでは日本で処方箋が必要な薬でも、薬局で手に入ります。
そのため、この薬はダメよというものが詳細に渡されました。

日本だと、市販薬ならばOKみたいなところがありますが、日本でOKだったものでもNGが出ていたものも。
具体的に薬で禁止されたものは、

  • アスピリン
  • イブプロフェン
  • ナプロキセン
  • 抗ヒスタミン剤
  • ソーシャルドラッグ

でした。

アスピリンは解熱鎮痛剤として使われているものです。
日本の市販薬でも鎮痛剤のバファリンなどはアスピリンが含まれているようです。
手軽な鎮痛剤ですが、不妊治療中は薬局の薬剤師に相談してもよいかもしれません。

イブプロフェンも同じく鎮痛剤に含まれています。
日本の市販薬だとバファリンルナなどに含まれているようです。
こちらも、不妊治療中は薬局の薬剤師に相談してもよいかもしれません。

ナプロキセンも同じく鎮痛剤などに使われるものらしいです。
こちらはあまり日本では聞かないような気がします。

次に抗ヒスタミン剤ですが、アレルギーなどを抑えるために使われています。
例えば、アレグラなんかも抗ヒスタミン剤が含まれているそうです。
花粉症の方には大変つらい限りですが、不妊治療中は、抗ヒスタミン剤はお休みする必要があります。

その他ソーシャルドラッグですが、これはアメリカならではのもの。
マリファナなど、州によっては合法になっていることがありますが、こういったものは全部禁止ということでした。

ちなみに、カルフォルニアに住んでいて、ドラックが身近なんだなーと感じたのは2回ありました。
1回目は年末シーズンに、飲酒運転とドラッグに酔ったらUBERをというCMをしていたこと。
飲んでもいいけど、乗るなということみたいです。

そしてもう一回は、日本でいう100円均一のようなお店、Dollar treeで妊娠検査薬や排卵検査薬に並んでドラッグ検査薬が売られていたこと。
おひとつ1.25ドルです。
パッケージにはマリファナの絵が描かれていました。
カルチャーショックでした。

まとめ

以上が、アメリカの不妊治療で勧められたこと・禁止されたことでした。
以下にまとめてみます。



勧められたことまとめ

・日常の食事
 健康的でバランスの取れた食事
 葉酸
 肥満の方はダイエットをする

・運動
 卵巣刺激前までは適度なエクササイズ(ヨガがお勧め)
 採卵後は低刺激のエクササイズ

・薬
 タイレノール、コラース、甲状腺薬、ビタミンDと鉄のサプリメント



禁止されたことまとめ

・日常の食事
 アルコール、たばこ
 カフェイン(1日200mgまではOK)
 急激に体重を落とす減量プログラム

・運動
 4.5キロを超えるウェイトリフティング
 心拍数が140を超える運動
 温浴とサウナ

・薬
 アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン
 抗ヒスタミン剤
 ソーシャルドラッグ

以上になります。この記事が、不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。



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