【不妊治療体験ブログ】アメリカで子宮頸がん検診をやってみた
アメリカで不妊治療を開始すると、最初に子宮頸がん検診をしておくことを求められます。
しかし検査台などはちょっと日本とは異なります。
イチアラフォー夫婦がアメリカで経験した子宮頸がん検診の様子をご紹介します。
目次
子宮頸がん検診はプライマリーケアドクターのもとで
不妊治療を始めて最初の検査で、子宮頸がん検診をするように言われました。
日本で不妊治療を始めると、当然のように不妊治療クリニックで子宮頸がん検診をしてくれます。
しかし、アメリカではプライマリーケアドクターのもとに行って子宮頸がん検診を受けるように言われました。
ちなみにプライマリーケアドクターとはかかりつけ医のことを言います。
日本で言うなれば、町医者みたいな感じでしょうか。
しかし、プライマリーケアドクターにかかるのもノンアポでは受け付けてくれません。
事前に電話をして予約をして向かう必要があるのです。
予約しても3週間くらいは待たされます。
急に具合が悪くなったらどうするの?
と思う方もいるかもしれません。
その場合は、アージェントケアといって緊急にかかる専門の病院にかかる必要があります。
日本で言うなれば救急病院という感じでしょうか。
町医者が飛び込みの患者を受け入れてくれないので、尋常じゃない熱などで病院に行く必要があれば、アージェントケアを利用するほかないのです。
他には最近多く利用され始めているテレヘルスも予約なしで使うことができます。
オンライン上で診療してもらって、オンライン上で処方箋を出してもらって、近くの薬局で受け取れるというものです。
しかも、診療費は対面の診療より安いことが多いのです。
しかし、当然検査などはテレヘルスではできませんので、子宮頸がん検診はプライマリーケアドクターのもとに行く必要がありました。
プライマリーケアドクターがいない!
私たちは、わりと健康なほうで、何よりも面倒ということでプライマリーケアドクターを設定していませんでした。
ここからプライマリーケアドクターを探すの?(めんどくさい)
と思いましたが、ありがたいことに不妊治療クリニックから子宮頸がん検診をやっているプライマリーケアドクターに紹介状を出してもらい、無事に予約を取ることができました。
ちなみに、予約ぐらい簡単に取れるじゃんと思いますが、一筋縄ではいかないのがアメリカ。
プライマリーケアドクターを探しても、新規患者を受け付けていないことが、けっこうな確率であります。
こうなると、診てもらうことはできないのです。
とにかく、病院一つに行くのにとにかく手間が多いアメリカ。
ちょっとの風邪なら病院に行かずに市販薬で治したくなる気持ちはよく分かりました。
内診台の様子がちょっと違う
さて、無事に取れた予約でプライマリーケアドクターのもとを訪ねると、体重と身長を測り、子宮頸がん検診へと移っていきました。
日本だと自動で足が開いて、カーテンの向こう側で先生が処置をするのが一般的ですが、それよりはかなりシンプルなもの。
半分くらいの長さのフラットなベッドの上にお尻までは横になります。
そして、青い靴下がついている部分が前に50cmほど出てくるので、その上に足をのせて検査をしてもらいました。
日本のようなカーテンなどもまったくありません。
しかし、自分の目線は天井、先生の目線はお股なので、眼が合うことはありません。
検査自体は、日本と同じでがりがりと細胞を取ってもらって、終了しました。
検査結果をもらいに行く必要はなし!
日本だと、検査結果は不妊治療クリニックにもらいに行って説明を受けるということがほとんどです。
しかし、アメリカでの検査は基本的に結果をもらいに行くための診察はありません。
その病院のポータルサイト上に数日たつと検査結果が送られてきて、内容が確認できます。
もし、再診の必要があれば、そこにメッセージでもう一回診察予約してねと書かれていたりします。
検査結果もデータでもらえるので、そのまま不妊治療クリニックに転送もできます。
また自分でそのまま保存もできます。
このあたりは、日本よりもかなり合理的でありがたいものでした。
デジタル化は日本ももっと進めばいいのに。と心底思います。
次回の検査は3年後
私は、今回の検査では異常がなかったので、次の検査は3年後にまた予約をしてねと言われました。
ちなみに私は、子宮頸部の高度異形成で円錐切除というものをしているハイリスクな者。
しかし、3年後という指示に
本当?!
と思ってしまいました。
日本では半年おきに経過観察が必要と言われています。
このへんは、病院によって指示も違うのでしょう。
自分の保険の適用範囲を見比べながら、必要であれば自主的に短い期間で検査をする必要があると感じました。
気になる費用は?
さて、検査が終了すると窓口ではお会計をせずに帰ります。
予め、保険証の情報を渡しているので、そこを通じて請求があるのです。
そして、後日届いた請求は以下の通り。
- 病院からの請求額 合計 $318
- 医療保険の対象機関ということでの割引 合計 $254.53
- 病院からの請求額に対して医療保険が承認した金額 合計 $63.47
- 医療保険が支払う金額 合計 $63.47
- 自己負担額 合計 $0.00
自己負担額はなしでした。
アメリカの医療費を紐解くのは骨が折れます。
私なりの解釈では
医者から請求があった金額は318ドル
もし、医療保険に入っていなければこの全額を払う必要があります。
しかし病院提携の医療保険に入っていると、医者から請求があった金額も医療保険の会社のほうで認められる金額に割引されます。
その割引額は254.53ドルで、病院からの請求額は63.47ドルになります。
残りを医療保険の契約に沿った割合で支払う必要がありますが、私の医療保険では年1回の子宮頸がん検査は無料。
そのため、全額を医療保険が支払って、私の自己負担は0ドルになったというわけでした。
しかし、医療保険のほうで認められる金額への割引がすごいです。
約8割引き。
というか、医者の最初の請求額がかなり言い値みたいなところもあるのですね。
アメリカでの子宮頸がん検診のまとめ
子宮頸がん検診自体は、日本と同じです。
しかし不妊治療クリニックでは検査をしてくれずプライマリードクターのもとで検査をする必要がありました。
費用は、加入している医療保険にもよりますが、私の場合は自己負担額0で検査を終えることができました。
この記事がこれから不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。